COUNTIFS関数を使って複数の条件に一致するセルの数を数える
はじめに
今回はCOUNTIFS関数を使って、選択した範囲の中から複数の条件に一致するセルの数を数える方法をご紹介します。
「COUNTIF関数」は一つの条件に一致するセルの数を数えることができますが、複数の条件を指定できるのが「COUNTIFS関数」です。
COUNTIF関数については、こちらの記事で詳しくご説明しています。
COUNTIFS関数の構文
COUNTIFS関数の構文は以下の通りです。
=COUNTIFS(条件範囲1,条件1,条件範囲2,条件2…)
条件範囲:条件を判別するセルの範囲
条件:何を探したいかの条件
条件が増えれば増えるほど、条件範囲と条件を後ろにつながっていく式になります。
さっそく使い方を見ていきましょう。
複数条件に一致するセルの数を求める
「営業部」かつ「女性」or「男性」の人数をそれぞれ求める
画像のように、左側の社員名簿から部署が「営業」かつ性別が「女」「男」に一致する人数をそれぞれ求めます。
条件をテキストで直接指定
条件をテキストで直接指定する方法です。
画像のF4のセルに「営業部」かつ「女性」の人数を求める場合、テキストで条件を直接指定する式は、=COUNTIFS(B2:B18,"女",C2:C18,"営業")となります。
条件をテキストで指定する場合は、条件の両端を"(ダブルクォーテーション)で囲みます。("営業")
条件をセル番地で指定
条件をセル番地で指定する方法です。
画像のG4のセルに「営業部」かつ「男性」の人数を求める場合、条件をセル番地で指定する式は=COUNTIFS(B2:B18,G3,C2:C18,E4)となります。
シート上で式をドラッグして使うには
各部署の男女の人数をそれぞれ求めたい時、一つのセルに式を入力してドラッグで使う方法です。
絶対参照でセル番地を固定する
セルに入力した式を別のセルにコピー&ペーストすると、下記の画像のように範囲が移動してしまいます。
(↓F4のセルをF5にコピペした場合)
左側の表を見ると、囲まれている条件範囲がずれているのがわかります。絶対参照を使うと、セル番地を固定したまま式をコピペすることが出来ます。
F4の式を=COUNTIFS($B$2:$B$18,"女",$C$2:$C$18,$E4)と入力し、F7までドラックした時、F7には画像のような式が入っています。
固定したい列や行の前に$(ドルマーク)をつけることで、その範囲を固定することが出来ます。
- 列と行を両方固定したい場合:$B$2:$B$18(B2:B18を固定)
- 列だけを固定したい場合:$E4(E列だけを固定)
- 行だけを固定したい場合:E$4(4行目だけを固定)
上の画像では、条件範囲は全て固定し、条件2の部署(E列)を列のみ固定してドラックしたため、
コピー元のF4の式:=COUNTIFS($B$2:$B$18,"女",$C$2:$C$18,$E4)
ペーストしたF7の式:=COUNTIFS($B$2:$B$18,"女",$C$2:$C$18,$E7)
となりました。
補足
COUNTIFS関数では、条件がANDで追加されていきます。
まとめ
今回は、複数条件に一致するセルの個数を数えるCOUNTIFS関数についてご紹介しました。範囲の固定をすることで式をコピペしたりドラッグしたりできると、一気にスピードが上がります。
あなたの業務効率アップに少しでもお役立ていただけると嬉しいです。