【スプレッドシート基礎】COUNTIF関数を使って条件に一致するセルの数を数える
はじめに
今回は、選択した範囲から条件に一致するセルの数を数えるCOUNTIF関数についてご説明します。具体的な使い方も合わせてご紹介しますので、ぜひ何が出来るかを覚えて業務に役立ててください。
COUNTIF関数
COUNTIF関数は、指定した範囲の中から条件に一致するセルの数を数えることができる関数です。
構文
=COUNTIF(検索範囲,条件)
具体的な使い方に沿って、どんなことができるのかみていきましょう。
受験者の中から合格者の数を数える
たくさんの受験者のテスト結果の中から、「合格」と入力されたセルと「不合格」と入力されたセルの数を数えて、それぞれの人数を数えてみます。
条件をセル番地で指定
まずはF2セルに「合格」と入力されたセルの数を表示させます。
F2のセルには=COUNTIF(C2:C8,E2)という式が入ります。
構文に当てはめるとこのようになっています。
=COUNTIF(検索範囲,条件)
- 検索範囲・・・C2:C8
- 条件・・・E2(「合格」と入力されているセル)
式を入力してEnterキーをクリックすると、数字が表示されました。
合格と入力されたセルの数を数えてみます。
確かに4つです。
条件を直接指定
続いて「不合格」と入力されたセルを数えます。
先ほどは条件で「合格」と入力されたセル番地を指定しましたが、今度は値を直接指定する方法をみていきましょう。
F3のセルには=COUNTIF(C2:C8,"不合格")という式が入ります。
構文に当てはめるとこのようになっています。
=COUNTIF(検索範囲,条件)
- 検索範囲・・・C2:C8
- 条件・・・「不合格」というテキスト
テキストを条件として指定する場合には、"(ダブルクォーテーション)で囲みます。
不等号「<」「>」を使って「○○以上」を指定
80点以上であれば合格とする場合は、80点以上の数=合格の数となります。「○○以上」「○○以下」を条件として指定するときは不等号「<(小なり)」 or「 > (大なり)」を使います。
点数が表示されているのはB列なので、検索範囲はB列になり、F8に入る式は=COUNTIF(B2:B8,">=80")となります。
「80点以上」=80点を「含む」ということも一緒に覚えておきましょう。
「*(アスタリスク)」を使って「○○を含む」条件指定
今後は不合格の数を「*(アスタリスク)」を使って求めます。
検索範囲はC列となり、「合格」と「不合格」の2種類が混ざっている中から「不合格」だけを数えたいので、「不」という文字を含むセルの数を数えます。
画像のように、「"*不*"」という条件を指定すると、「不」を含むという意味になります。
*(アスタリスク)を使う場合は、<・>(不等号)と同じように"(ダブルクオーテーション)で挟みます。
ここで、「"*不"」とした場合、「不」の前に何かが入るという意味になり、「"不*"」とした場合には「不」の後に何かが続くという意味になります。
「<・>(不等号)」と「*(アスタリスク)」を使って「○○を含まない」条件指定
不等号とアスタリスクを組み合わせることで、「○○を含まない」という条件指定ができます。
画像のように、「"<>*不*"」とした場合、「不」を含まないという意味になります。
まとめ
今回はCOUNTIF関数を使って条件に一致するセルの数を数える方法をご紹介しました。条件の指定方法はいくつかありますので、時と場合に応じて使い分けてくださいね。
スプレッドシートを勉強中の方やOLさんの業務効率化に、少しでもお役立ていただければ嬉しいです。